川崎市・横浜市を中心に認知症向けの介護ホームを展開しているバナナ園グループは、2024年11月12日に、神奈川県の川崎市幸市民館大ホールにて「歌de認知症予防SHOW」というイベントを開催します。 バナナ園グループでは、普段から音楽療法士の高橋佐智代先生を招いて定期的に音楽療法を実施しています。多くの入居者さまが楽しんで参加しており、私たちはこの音楽療法が入居者様にとっていい影響を与えていると日々実感をしています。
「歌de認知症予防SHOW」は、事業所内だけでなく、一般の人にも無料で音楽療法を体験いただける一大イベント!よりイベントを楽しんでいただくために、音楽の力と認知症予防の高い関係性についてお伝えいたします。
音楽の力で、認知症を予防
音楽療法は、心身の健康に良い影響を与えることを活かして様々な場面で活用されていますが、認知症予防にも有効といわれています。その理由3つをご紹介します。
<音楽の力①> 感情の刺激
認知症の方の症状の1つに、感情の起伏が少なくなる、感情表現が乏しくなることが挙げられます。これは脳神経細胞の活動が低下することが原因であり、予防するには感情を高揚させることで脳細胞に刺激を与えることが効果的とされています。懐かしい音楽に触れたり、大きな声で歌うことは知的機能を通らず心身に直接働きかけるため 、脳の感情を司る部分を活性化させます。
<音楽の力②>記憶の刺激
脳神経細胞の活動低下は、記憶力の低下も引き起こし、特に初期段階は新しい出来事や情報を指す短期記憶の低下から起こるとされております。音楽にまつわる思い出は記憶と密接に関わっているとされており、音楽を楽しむことはこうした記憶を呼び覚ます強力なツールになると考えられています。また、脳の損傷によって言語能力が失われても、聴覚は比較的長く機能することが多いです。言葉は理解できずとも、記憶の奥底に眠っていた想い出が呼び起こされ、歌ったり身体を揺いたり、どなたでも楽しめるのが音楽療法の魅力の1つです。
<音楽の力③>身体への刺激 (身体機能改善)
感情機能の低下は、楽しみや興味を感じる能力が減少し、無気力な状態につながってしまいます。そうなると、身体を動かそうといった運動のモチベーション低下にもつながり、関節機能が固まったり、過去にケガをした古傷が痛むからといってさらに運動から遠ざかってしまったり…。運動機能低下の負の連鎖が続いてしまいます。大きな声で歌うと、自然と腹式呼吸になり横隔膜が刺激されます。多くの酸素を取り込むことで筋肉のパフォーマンスが向上し、身体機能向上につながるとされています。また、正しい姿勢を保たないと、大きな声を出すことや楽器を演奏することができません。そのことも、全身の筋肉を刺激する良いきっかけとなります。
感情の刺激/記憶の刺激/身体への刺激。音楽を楽しむことでこの3つの刺激が一度に得られる期待を持てることが、「音楽の力が認知症予防につながる」と考えられる所以です。
正しい知識を楽しく学び、体験できる認知症予防のイベント
「歌de認知症予防SHOW」のイベントは4人のプロフェッショナルをお招きし、この認知症予防に関する一石三鳥を楽しみながら学び、体験していただけるイベントです!
音楽療法士:高橋佐智代さん
弊社の事業所で定期的に音楽療法を実施いただいている高橋さん。音楽と健康との深い関係に興味を持ったことが音楽療法士を志すきっかけに。日本音楽療法学会認定音楽療法士の一期生として、バナナ園グループをはじめ老人保健施設、特養老人ホームなどでご活躍されています。
パーソナルトレーナー:太田藍さん
パーソナルトレーニングジム「SP-Body」のディレクター。月経コンディショニングを考案し、川崎フロンターレSSガールズや全国各地の高等学校・大学で講演を実施されています。バナナ園グループでも独自のトレーニングメニュー「バナトレ」をともに考案し、太田さんも毎週施設にて、入居者さまにトレーニングを実施いただいています。
アーティスト:奈月れいさん
ロス・インディオスの10代目ヴォーカル、シンガーソングライター、ラジオパーソナリティーとして多方面でご活躍。シッティングバレーボール公式サポートシンガー、みんなの大学校客員教授、レインボーFMでは毎週木曜11:00〜の番組も持たれています。
アーティスト:三崎一平さん
ロス・インディオスの元メンバーで、持ち前の高音で「コモエス赤坂」「知りすぎたのね」などのヒット曲に携わる。31年在籍後、現在はソロで活動されています。
イベントでは、音楽療法士 高橋先生とパーソナルトレーナー 太田さんとの対談による、専門家から見た認知症における音楽療法・運動療法の相乗効果に迫ったり、プロのアーティストによる歌謡ショーで音楽を身体で楽しんだり、音楽療法を実際に体験していただけるプログラムをご用意しています。ご自身はもちろんのこと、ご家族や周りのお友達も連れて、認知症予防のことを楽しく学びながら体験していただけるイベントになっています。
確かな実感を持つ、認知症介護施設としてのチームケア
バナナ園グループでは、葉レタスの水耕栽培や、狂言師を招いた狂言教室、フードコーディネーターによる本格フルコースを楽しむ口福会など、音楽療法・パーソナルトレーニング以外にも外部のプロフェッショナルとの多くの取り組みを実施してしています。
要介護度の改善や日常生活動作(ADL)の維持に取り組む介護施設を評価する「かわさき健幸福寿プロジェクト」第8期において、バナナ園グループは金賞を5事業所で獲得し、川崎市内のグループホームで金賞受賞数No.1に輝きました。
今回のイベントが、認知症予防のことや、認知症に対する正しい認識を持っていただくきっかけとなり、来たる超高齢化社会への貢献につながることが出来れば幸いです。
参加費は無料となっていますので、お気軽に遊びにきていただけると嬉しいです!
【イベント概要】
日時:2024 年11 月12 日(火) 14:00 開始(13:30 開場)
会場:川崎市幸市民館 大ホール(川崎市幸区戸手本町1‒11‒2 幸文化センター内)
申込方法:下記のURLもしくはメールにてお申込みください(Mail: event@bananaen.com)
https://teket.jp/10991/38622
※現在、電話にてお申し込みも可能です。下記番号へご連絡お願い致します。
お問合せ先:株式会社アイ・ディ・エス
TEL: 044-455-6119 (平日 9:00~17:00)
主催:社会福祉法人ばなな会
後援:「音楽のまち・かわさき」推進協議会
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