BANANA NEWS 2025.11 vol.227 認知症予防SHOWを開催!

BANANA NEWS 2025.11 vol.227 認知症予防SHOWを開催!

気がつけば日脚もめっきり短くなり、冬の訪れをひしひしと感じる頃となりました。BANANA NEWS vol.227です!今号では、9月29日にエポックなかはらにて開催したイベント「運動と歌で認知症予防SHOW」の特集です。

運動×音楽×医学で “楽しく学ぶ”
認知症予防SHOWを開催!

2025年9月29日(月)、川崎市総合福祉センター(エポックなかはら)にて、バナナ園グループ主催の「運動と歌で認知症予防SHOW」を開催しました。昨年に続く第2回となる本イベントは、「楽しみながら続けられる予防」をテーマに、運動・音楽・医学の3つの視点から、体験を通して学ぶ1日となりました。冒頭にバナナ園グループ 矢野代表が登壇。「私たちの介護現場から生まれた“楽しく続けられる認知症予防”をより多くの方に届けたい」と語り、温かな拍手に包まれながら開幕しました。

医学的に証明された「運動の力」

最初のステージには、世界的な心臓・血管外科医 南和友先生が登壇。約2万例の手術を手がけた医療の第一人者として、「運動は認知症を予防する」というテーマで特別講演を行いました。「認知症は老化現象ではなく、疾患です。進行を遅らせる方法、予防につなげる手段は必ずあります」と語る先生の言葉に、会場は真剣な眼差しに包まれました。また、運動が神経伝達を促し、脳の海馬を活性化させる仕組みをわかりやすく紹介。「楽しみながら続けることが最も大切」と強調され、笑顔で体を動かすことの大切さを再確認する時間となりました。続いて登壇したのは、バナナ園グループの運動療法「バナトレ」を共同開発したパーソナルトレーニングジムSP-Body の太田藍ディレクター。実際の介護現場で活用している「脊柱の動き」「呼吸と骨盤底筋の連動」を実演し、南先生が医学的根拠を解説。医学と実践が交差するステージに、「なるほど!」という声があがりました。

音楽で笑顔が広がる ― 音楽療法体験

続いてのプログラムは、音楽療法士の髙橋佐智代先生による「音楽療法体験」。「音楽は記憶と感情をつかさどる脳領域を刺激します」と語りながら、手拍子・発声・楽器演奏を交えたワークを展開しました。「幸せなら手をたたこう」や「うみ」、「三百六十五歩のマーチ」に合わせて体を動かすと、会場には自然と笑顔があふれます。「間違えてもいいんです。チャレンジすることが大事!」という髙橋先生の声かけに背中を押され、客席からも歌声が重なり合う。まさに“音楽が人をつなぐ” 瞬間でした。

会場が一体に ― 昭和歌謡ライブステージ

フィナーレを飾ったのは、アーティストの奈月れいさんと三崎一平さんによる歌謡ショー。「別れても好きな人」「コモエスタ赤坂」「時の流れに身をまかせ」などの名曲が披露されると、手拍子と笑顔が会場を包みました。懐かしいメロディーが呼び起こす記憶と感情。 まさに音楽療法の力を感じるひとときです。最後は登壇者全員がステージに集まり、「ふるさと体操」を全員で実践。椅子に座ったままでもできるこの体操には、認知症予防に重要な脊柱運動が組み込まれています。太田さんの「今日の体験を、ぜひ日常にも活かしてください!」の声に合わせ、参加者全員が笑顔で体を動かしました。

「楽しく続けられる」予防のかたちを、これからも

今回のイベントを通じ、運動・音楽・医学という異なる分野がひとつにつながり、“楽しく続けることが最大の予防” というメッセージが会場全体に広がりました。参加者からは「心が元気になった」「また来年も参加したい」といった声が多数寄せられ、地域に新たな笑顔の輪が生まれました。バナナ園グループは、運動・音楽・医学といった多彩な専門家との協働を通じて、人が人を元気にする“感動の力” を社会へ広げていきます。現場から生まれる知恵と外部プロフェッショナルの知見を融合し、心と身体の両面から新しい介護のかたちを創り出す。 それが、私たちのめざす「自分らしく生きる未来」です。