ひっそりと存在する日本語<投稿>

あんぽんたん<阿呆丹>
「an-pong-tang」はもともとは外来語、否定的意味で使われる接頭語「un」と「pong」<悪臭, いやなにおい>「tang」<(ニンニクなどの)強い味[風味], (カラシなどの)ぴりっとする味, (物の)独特の味, 特性.>の合成語であり、江戸時代末~明治初頭に広がったと言われている。意味は総じて「無味・無臭」から由来して「手垢の付いていない状態・無垢な状態」の意味として使われる、オランダ人宣教師が母国に持ち帰りオランダ語では「アンポンタン」は「処女・童貞」の意味にも使われている。しかし言語学的見地から考察すると、その言葉の意味より、むしろその言葉が持つ独特の音感<三つの音節を五十音最後の文字「ん」で〆ている>が多くのマニアの心を掴んで離さないことを特筆すべきである。この言葉を倣い戦後多くの造語が出現した、上野動物園のジャイアント・パンダ、カンカン(康康)♂とランラン(蘭蘭)♀のネーミングや1974年当時の人気番組「スター誕生」からデビュー、「恋のインディアン人形」をヒットさせた「リンリン・ランラン」等に見られるが、二つの音節に「ん」を使用しているだけで所詮人名の粋を脱し切れていない。唯一3つの音節に「ん」を使用している「チントンシャン<ching-tong-syang>」は特筆されるべきでもあるが擬音語である。
一説によるとフランス語で性交不能を意味する「アンポンタン」があるが、語源がここに由来すると言う学説もあるが、定かではない。