昨日、一昨日とグッドウィルの折口会長の涙ながらの釈明が民法各社の報道番組で見られた。コムスンの違法行為は勿論退場モノであることに間違いはないが、マスコミ各社、特にTVに登場するコメンテーター各氏の発言に関しては気になる部分が多い。基本的に建前論、そしてステレオタイプ的な切り口の発言が多く、コムスンの「利益追求主義」「売り上げ至上主義」にむけての批判から「そもそも福祉で利益を追求するとはけしからん!言語道断!!」に発展する。福祉事業にしても健全な利益が上がらなければ「適切なサービスの提供」「適正な事業の拡大」「従業員の健やかな暮らし」は有り得ない、現在のシステムでは、仮に利益が上がっていたとしても、それを享受できるのはほんの一握りの人間だけであろう。
そんな中、「とくダネ!」<CX>小倉智昭氏の発言「そもそも高齢者福祉は行政がになっっていたものを民間に下ろした経緯があるなか、事業者に適正な利潤が出ない仕組みでは、だれも福祉をやらなくなってしまう、ますます若い人材がこの業界に魅力を感じなくなってしまう。折角作った介護保険制度を見直す機会にして欲しい。」<大意>、氏は現在90歳の母親を介護し、訪問介護の手を借りているそうだ、介護を身近に経験しているから出てきた発言と思う。「景気が上向き」の中、現在介護事業者は深刻な人材難に悩んでいる、「福祉に対する情熱」だけでは、他業種に対する競争力が希薄になってきているのだ。今回の事件がコムスンに対する非難に終わることなく「お客様」そして「介護」にかかわる全ての人々に「やる気」が出てくるような改革に向けて欲しい。