バナナ園グループの話題をお知らせする広報誌「BANANA NEWS」。
そのリニューアル第2号を発行しました!
7月号となる今回は、”夢をかなえるための3つの取り組み”から「口福の会」をご紹介します。
フードコーディネーターの岩下美帆さんがつくるフルコースランチが楽しめる「口福の会」。
岩下先生の料理のルーツやおいしさのこだわり、思いを語っていただきました。
事業所紹介は、のんびりーす等々力です。ぜひご覧ください!!
フルコース料理を提供する「口福の会」とは?岩下美帆先生へインタビュー
事業所紹介vol.1『のんびりーす等々力』
介護施設でフルコース料理を提供 「口福の会」開催!
バナナ園グループでは、定期的に「口福の会」という入居者様とそのご家族にフルコース料理を提供する取り組みをしています。今号は、担当していただいているフードコーディネーターの岩下美帆さんにお話を伺いました。
きっかけは料理上手な母の影響。料理に対する興味がわいた
友人や知り合いの方を招いてホームパーティーをすることが好きだったのですが、「料理を教えてほしい」と言われ、お家で召し上がるおいしい食事をテーマに料理教室をはじめました。プロの料理人から和食やフレンチを学びましたが、ルーツとなっているのは料理が大好きだった母の手料理とおもてなし料理です。料理が楽しく、自然と興味を持ち、独学でメニューを開発してきました。旬の食材を使い、自宅で作れるひと手間かけた家庭料理を、毎日のおうちごはんとして楽しめることを大切にしています。
旬を感じる地のものを使い、作りたての一番おいしい状態で楽しんでいただきたい
「口福の会」は、高齢である入居者様が『レストランのようなコース仕立ての料理を食べて、食べることの楽しみや幸せを感じていただく』がテーマで、入居者様にいかにして喜んでもらうかとの想いを大切にしている活動です。私がコックスタイルで調理をし、スタッフとバナナ園グループの皆さんも着替えてレストランの雰囲気を作るなど、一緒に作り上げる楽しい催しだと感じています。スーパーマーケットで1年を通してなんでも揃う時代ではありますが、四季のある日本に生まれ暮らすのですから、旬を感じる地のものを使い、その時々の季節ならではの彩りあるお料理を、できたての一番おいしい状態で召し上がっていただきたい。その思いを大切にしてお料理を提供しています。作り立てのおいしさには、揚げたてのサクサク感、焼き立ての香り、冷たくさっぱりとした風味、温かくほっこりとしたお味など、様々なアプローチで触感や香り、目でも楽しんでいただけるようにしています。料理は入居者様にあわせて、小さく、柔らかく、味付けは濃すぎず、薄味の場合は病院食のようではなくほのかな味わいにするなど、食べやすさや味付けを工夫しています。
普段は食が細くなっている方も、「口福の会」という特別感の中では、四季の味わい、素材の持つ色合い、作り立ての温度など、お料理の持つ様々な刺激で食欲が高まり、たくさん召し上がっていただけています。心身のエネルギーになっているという点では、健康に直結する取り組みであると言えます。とてもうれしい気持ちになりますし、スタッフ一同も皆様から元気をいただき充実感があります。
毎日ある当たり前の日々に食の楽しみ方を見つけ、健康に留意して元気に過ごす
コロナ禍になってお家の中で過ごすことが非常に多くなり、違った意味で新しい形で食に触れている状況にあります。メリハリをつけにくい日々が続いていますが、そのような時だからこそ、無意識に毎日同じようなものを食べるのではなく、ちょっとした工夫で毎日の食事がおいしくなるということを伝えていきたいです。これからも、毎日ある当たり前の日々に食の楽しみ方を見つけ、健康に留意して元気に過ごすことで、毎日が素敵だなと思えるお料理を提供していきます。
2008年料理教室「M’sサロン」をスタート。企業や個人宅への出張料理、ケータリングと活動の場を広げる。2019年おばんざいとお弁当のお店「エムズキッチン」オープン。バナナ園グループのほか、教育施設、企業の宅配弁当で活躍。飲食店や旅館等の新規プロデュース、リニューアル支援、メニューやオペレーション開発、研修等に携わる。
事業所紹介vol.1 のんびりーす等々力
のんびりーす等々力 管理者 栗山玲さん
入居者様が元気にされている様子に、ご家族から感謝のお言葉をいただくことはしばしばです。介護のお仕事はとても楽しいですが、何より「ありがとう」の言葉はやりがいを感じます。職員はみな穏やかで優しい人ばかりですし、自分事のように協力し合えるチームワークが強みです。これからも笑顔があふれる職場でありたい。チームワークのいい職場であることは、入居者様が毎日楽しく穏やかに過ごせることに繋がっていくと信じています。
アカデミー賞で注目の映画『ファーザー』がとても心に残りました。認知症患者の父とその娘の葛藤を、患者である父側の目線から描いた作品です。つい自分の仕事と重ねました(笑)。
米国の高校に在学中のボランティアスタッフ ユタカ君
米国から一時帰国し、夏休みの3週間をのんびりーす等々力でボランティアをしました。米国の授業で、“認知症の方は人と接することが嫌い”、“食事はあまり食べない”と学んでいたため、最初はきちんとできるのかと心配しましたが、入居者様は皆さん優しく気さくにたくさん話をしてくださり、事実は全く違っていました。昨年に続きバナナ園で過ごした日々は楽しく、とても身になりました。
ユニットリーダー 堀田久美さん
シニアパーソナルトレーニングは、普段から体を動かすのが億劫な人が、物を使ったり、声を大きく出したり、新しい取り組みを笑顔でやっています。思った以上の動きができたとかのお話をされることもあり、すごくいいなと思います。日常の中にも変化があって、パーソナルトレーナーの加藤さんが来る月曜日は、入居者様も朝からソワソワしていて楽しみになっているようです。
川崎市中原区上小田中にある高齢者認知症対応型共同生活介護のグループホーム。
公園に隣接しており、季節の花々を楽しめる静かな環境。川崎市の交通の要である「東急東横線/JR武蔵小杉」より東急バス「西下橋」下車、徒歩3分、「JR武蔵溝ノ口」より東急バス「西下橋」下車、徒歩3分、「JR武蔵新城」より徒歩9分。