お待たせいたしました。BANANA NEWS 211号が完成です。
今号は、バナナ園グループの「新たな取り組み「水耕栽培」の特集です。
どうぞご覧ください!

TOPIC

入居者様が育てる「水耕栽培のレタス」とは?「プランツラボラトリー」へインタビュー!
実際に現場でどう楽しまれている?反応レビュー のんびりーす等々力 / バナナ園 横浜山手

人と植物と地球のみらいを考えるプランツラボラトリー㈱
〜介護施設へ先進的な水耕栽培装置を導入〜
入居者様がレタスを育てる

 バナナ園グループでは、施設内で先進的な水耕栽培装置によるレタス栽培をはじめました。今回は、この栽培装置を開発したプランツラボラトリー㈱代表の湯川さんと二階堂さんにお話しを伺いました。

最新のテクノロジーを用いて世界中で安定して植物が栽培できるシステムを提供

 私たちプランツラボラトリー㈱は、植物工場に関する研究開発やコンサルティング、農業資材・農産物の販売などを行っている会社です。「人と植物と地球のみらいを考える」をスローガンに掲げ、独自の技術を使って小型軽量の栽培装置を開発しました。この装置は場所を選ばず設置・運用が可能で、これまでにも、スーパーマーケットチェーンである西友の上福岡や大森の店舗内に栽培装置を設置しました。私たちはこの仕組みを使って、美味しいレタスを毎日生産し、すぐにお客様へ届けることにより、新鮮で安全・安心な野菜を提供しています。

いつでも・どこでも・だれにでも簡単な栽培・収穫で心身の健康につなげる

 今回、バナナ園グループの施設に導入した水耕栽培は、技術とノウハウが詰まったシステムを構築し、改良を重ねた、西友で運用されている装置と同様のモデルです。1畳ほどのスペースさえあれば、いつでも・どこでも・だれにでも簡単に栽培・収穫することができます。店頭で販売されているような葉レタスを入居者様や職員の皆さんが育て、約1か月で収穫し、摘んだばかりの新鮮でおいしい状態で食べることをお楽しみいただけます。葉レタスは玉レタスとは違い栄養価の高い緑黄色野菜。レタスの話題で入居者様同士や職員との会話が弾んだり、毎日育つレタスを見に行くことで歩くことが運動にもなり、心身の健康につながっているという話を伺っており、大変うれしい気持ちになります。レタス以外の野菜や果物も栽培できますので、これからますます活躍しそうです。

介護業界において水耕栽培装置の新たなニーズの開拓を実現

 現在、バナナ園グループでは、2か所の施設と本部で運用されており、近日中に新たに5か所の施設で運用を開始することが決定しました。施設では入居者様が栽培を担当されているとのこと。野菜などの園芸植物とのかかわりを通して、微力ながら認知症の進行抑制、対応困難行動の緩和、日常生活機能や生活の質の維持・向上にお役立ちできると期待しています。矢野理事長とは何年も前からグループホームで水耕栽培装置を使いたいと話をしていましたので、バナナ園グループで得られた成果をもとに、さらなる可能性を一緒に探求していきたいです。

プランツラボラトリー株式会社

プランツラボラトリー株式会社
詳細はプランツラボラトリー株式会社公式サイトをご確認ください(ボタンから外部リンクに飛びます)

〜育てる・愛でる・収穫する・食べる4つのHappy〜
バナナ園グループの施設での取り組みをご紹介

 入居者様と職員が毎日愛情を注いでいる水耕栽培の葉レタス。すっかり暮らしの中に溶け込んでいます。今回は、2つの施設での様子をお届けします。

 日に日に大きく育っていくのを入居者様と観察しながら楽しんでいます。
 収穫したレタスは、入居者様のお食事で提供しました。農薬を使わず、少しの堆肥液と水と光だけで育てられる水耕栽培。安心・安全で摘みたてをいただけますし、市販のものよりも野菜のもつ生命力を感じるような力強い味わいです。
 職員や近隣の方にもお裾分けをしたところ、「香りが良くて、とても美味しい~」と大好評!でした。

 小さなタネから芽が出て育っていく過程を、入居者様と一緒に見るのが日課になっています。たった4週間でとても立派に大きくなるのにはビックリ!!
 最初は「できるかな?」と不安でしたが、何と今では入居者様が愛情を注いで育てています。お世話も簡単とは聞いていましたが、ある意味、早くも認知症介護としても取り入れることができたことになりますね。収穫したレタスは、入居者様と一緒においしくいただきました。次の収穫がとても楽しみです。

バナトレを通じて介護スキルのアップをはかる

 入居者様の日常生活動作や歩行などの自立支援や改善、職員自身の体への負担軽減を目的に各施設で定期的に実施しているバナナ園グループ独自のシニアパーソナルトレーニング「バナトレ」。プロのパーソナルトレーナーとともに「バナトレ」を効果的かつ円滑に運営していくため、職員向けに講習会を開催しています。立位の姿勢や歩行改善などの基礎的な指導を受け、安全に動作するための機能解剖学の観点からのテクニックや、効果を出すために必要なポイントを理解していきます。