バナナ園グループでは、介護以外の領域で活躍するプロの方々とのチームケアを実現しています。パーソナルトレーニング、水耕栽培、音楽療法、狂言教室、アートプログラムなど、さまざまなジャンルの専門知識や技術を生かして、入居者さまのQOL(Quality of Life=生活の質)の向上を目指します。今回は、そのチームの一員でもあるパーソナルトレーニングジムSP-Bodyさんとの取り組みをご紹介させて頂きます!

パーソナルトレーニングジム『SP-Body』

SP-Bodyは、神奈川県の武蔵小杉・新丸子に店舗を構えるパーソナルトレーニングジム。劇団四季のコンディショニングトレーナーを務めたこともある、敏腕トレーナー小林祐二さんが立ち上げたパーソナルジムです。
「お客さまの日常生活を豊かにする」をコンセプトに、何かのために痩せたい・筋力をつけたいというお客さまが考える“何か”を実現させることを大切にし、ダイエット目的やボディメイクを希望される一般の方から、スポーツ選手や生活習慣病のリスクを持つ方、子どもからシニア層まで年齢問わず幅広いお客さまにトレーニングサポートを提供されています。
そんなSP-Bodyが提供するサービスには、2つの大きな特徴があります。

【SP-Bodyの特徴】リハビリ分野の勉強と取り入れ

SP-Bodyでは、寝返る・立ち上がる・歩くなどの基本動作の専門家である理学療法士の講習会にトレーナー全員で定期的に参加をし、運動機能が低下した人に対するリハビリ分野の勉強も積極的にされています。リハビリ分野の知識を踏まえることで、ちょっとした身体の不調や痛みを感じたときに、病院に行く必要があるのか、トレーニングで対処できるかを正確に見極め、無理のないメニューをご提案されています。
バナナ園グループとの取り組みでも、認知症の方に向けたパーソナルトレーニング『バナトレ』を共同開発しています。入居者さまのお身体の状況はさまざまで、歩き回れる方もいれば立ち上がるのも大変な方も。その一人ひとりのお身体の状況を機能解剖学の視点から見極め、本人にあったメニューを組み立てて頂いております。
音楽に合わせた明るく楽しい雰囲気づくりを通して、「やってみよう」の気持ちを引き出して頂きながら、入居者さまの基本動作に改善を目指しています。

【SP-Bodyの特徴】月経コンディショニング

SP-Bodyディレクターの太田藍さんが考案した『月経コンディショニング』とは、生理痛やPMSといった女性特有の悩みを、一人ひとりの症状に合わせたトレーニングで解消していくフェムケアプログラムです。ケア用品に頼らず、トレーニングを通じてご自身が持っている力で心と身体を整えていくことを目標としています。
太田さんは実際に女子ソフトボールの実業団で 月1回の月経コンディショニングを実施しており、生理によるパフォーマンスの低下を防ぐトレーニング指導を行っています。
フェムケアは生理で悩む年代向けと思われることが多いですが、実は男女関係なく高齢者にとっても重要です。身体から子宮が出てきてしまう臓器脱や尿漏れのケアとして、効果が期待できることから、『バナトレ』にもその要素が取り入れています。また、働く女性職員にも女性の健康にまつわる正しい知識を学んでもらうことで、入居者さまへのサポート体制が強化されていくと考えています。

SP-Body×バナナ園グループのチームケア

バナナ園グループでは、2014年の第1期より、かわさき健幸福寿プロジェクトに参加をしております。かわさき健幸福寿プロジェクトとは、要介護度、ADL(日常生活動作)の改善・維持に積極的に取組んだ介護サービス事業所を評価するもので、第7期では「のんびりーす等々力」と「バナナ園生田ヒルズ」の2事業所が最高位の金賞を受賞しました。
5/14の「生理をジェンダーで考える日」に合わせて開催された筑波大学附属坂戸高等学校の月経コンディショニングについてのワークショップでは、SP-Bodyの太田さんが登壇。男子生徒を含めた参加者全員に対して、生理についての正しい知識を学び、偏見をなくすための講義が実施されました。このイベントについてもバナナ園グループが全面的にサポートをさせて頂いております。

SP-Bodyのような、他領域のプロフェッショナルとタッグを組むことで、実際の効果、新しい発想や活動の幅が広がり、介護業界にいるだけでは見えてこなかった社会課題やアプローチ方法が見えてきたという実感を持っています。これからもこのような他業界のチームケアを大切にし、視野を広げながら、入居者さまのQOLの質を上げていく試みを続けてまいります。

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