バナナ園グループでは、介護業界の未来に向けて達成したい2つの目標を掲げています。今回の記事では、その目標を掲げた背景と介護業界における課題について考えていきたいと思います。

目標 ①「介護業界の誤認識を払拭する」

介護施設や介護ホームは外部からその中身が見えづらいことが多く、ブラックボックス化してしまっている部分があると言えます。バナナ園グループでは積極的に普段の介護の様子を発信して、その「見えないから怖い…」「わからないから怖い…」といった認識を払拭していきたいと考えています。
バナナ園グループが展開している「グループホーム」は、1ユニットにつき9名まで入居できます。 1職員に対して入居者さまの数が少ないため、お一人おひとりに目が行き届く寄り添ったケアサービスを提供しております。

認知症の症状を和らげるためには、「自分らしさ」といった尊厳を持てることや、自宅にいるような安心感を持っていただくことが重要。入居人数が少ないからこそ、職員全員が入居者さま全員の「できること」「できないこと」を把握 & 情報共有が徹底でき、個人に合わせたチームケアを実現しています。また、一人当たりのコミュニケーションを取れる時間も必然的に長くなるため、人生の先輩として入居者さまに敬意を持ちながら、家族のような信頼関係を築くことも大切にしています。日々のケアの中で、認知症による失われかけた能力が引き出されたり、かたかった表情が柔らかくなっていったり、そういった毎日の小さな喜びがバナナ園グループの事業所には溢れています。
こういった取り組み方や介護サービスに対する向き合い方の積極的な発信を通して、介護施設・グループホームに対する誤認識を払拭していければと考えています。

目標 ②「他業界を巻き込んで、新たな価値を開拓する」

バナナ園グループでは、介護業界の誤認識を払拭するための内からの発信だけではなく、介護業界以外からのアプローチも 積極的に加えていくことでサービスの質向上を目指しています。
介護ホームのケアは、通常日々の生活の手助けまでが中心となりますが、バナナ園グループではパーソナルトレーニング「バナトレ」や水耕栽培、狂言教室、フードコーディネーターが手掛けるコース料理の提供や音楽療法など、外部のプロとの取り組みを積極的に実践。介護業界のおける新たな提供価値の開拓に挑戦をしています。

高齢化による人手不足は日本社会全体の課題であり、介護業界もその例外ではありません。需要が増えていくにも関わらず、介護職に就く若者が足りなくなる可能性が課題視されています。外部を巻き込んだ取り組みは、業界にイノベーションをもたらすとともに、市場・雇用の拡大につながり、こうした介護職の人手不足の解消にも寄与すると考えています。
例えば、同じく神奈川県川崎市中原区に店舗を持つパーソナルトレーニングジム「SP-Body」とは、独自のトレーニング「バナトレ」を共同開発し、1~2週間に一度トレーナーに事業所に来ていただいてトレーニングプログラムを実施して頂いています。身体のプロによる運動メニューの考案により、身体の状態の向上はもちろんのこと、効率・効果の高いケアサポート方法のアドバイスもいただき、結果的に職員の負担軽減にもつながっています。業界の枠を超えて外部のプロと積極的に組んでいくことは、介護ケアの質が向上するとともに介護職の労働環境の向上につながります。バナナ園グループが中心となって、社会全体でこの課題に取り組んでいきたいと考えています。

目標達成の想いを込めたメッセージの策定

バナナ園グループでは、この2つの目標達成への想いをメッセージとして策定いたしました。

Message ───────

家族のように寄り添い、一人ひとりに合わせたチームケア
目が行き届くからこそ、信頼と笑顔があふれる家になる

風通しを良く、業界の枠を超え
社会と協創しながら、介護の可能性を切り拓いていく

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この想いのもと、業界内、業界外、同じ地域で活動されている企業、地方自治体など、多くの方々を巻き込んだチームケアを実現させ、介護の可能性を切り拓いていく存在を目指します。

私たちは、介護を受けるすべての方々とそのご家族さまが幸せを感じられるよう、真摯に取り組み続けていきます。

介護業界の未来に向けて

介護業界の課題を解決していくには、職員の育成・働きやすい環境づくりに加えて、たくさんの外部のプロと一体となって、チームケアとして取り組んでいく必要があります。また、今は川崎市を中心に事業所を展開しているバナナ園グループですが、特定の地域だけではなくこのノウハウをパッケージ化して、他の地域にも広げていき、介護を必要とするたくさんの方のケアサポートが提供できる体制を整えたいと考えています。

介護業界の誤認識を払拭する
他業界を巻き込んで、新たな価値を開拓する


この2つの目標を掲げながら情報発信を続けていき、介護業界にイノベーションを起こす先駆者として今後も邁進していきます。

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