お待たせいたしました。BANANA NEWS 218号が完成です!
バナナ園グループの独自のパーソナルトレーニング「バナトレ」には、女性特有の生理現象に焦点を当てた「月経コンディショニング」が含まれています。
今号ではその「月経コンディショニング」の考案者である、SP-Bodyの太田藍さんにお話しを伺いました。

TOPIC

実は閉経後の高齢者女性、さらには男性にも深く関わる「フェムケア」。太田先生にインタビュー
事業所紹介vol.3『バナナ園武蔵小杉』

骨盤底筋群を鍛えて臓器の下垂による子宮脱を予防  
介護の新たなスタンダードを提案する 月経コンディショニング

バナナ園グループ独自のパーソナルトレーニング「バナトレ」。実は、そのプログラムには臓器の下垂による子宮脱を予防する「月経コンディショニング」の要素も含まれています。今回はSP-Bodyの太田藍さんにお話しを伺いました。

見過ごされがちな女性高齢者の「フェムケア」

SP-Bodyは、女性特有の生理現象である月経に纏わる身体の正しい理解と運動で適切に整える「月経コンディショニング」をパーソナルトレーニングから考案しました。最近は女性の生理の課題を解決する「フェムケア」が大変注目されていますが、私たちのフェムケアである「月経コンディショニング」は、ケア用品に頼らず、運動を通じて自ら持っている力により、心と身体を整えていくアプローチです。
生理や月経は、全ての女性にとって大変身近で重要なことですが、家庭や学校で正しい知識を教わる機会はほとんどありません。そのため、生理痛や更年期に悩みながら過ごされている方はとても多いのです。さらには、老齢期にも女性特有の問題として存在することはあまり認識されていませんし、予防しているという話を聞くことはありません。実は、姿勢が悪くなると骨盤底筋群の働きが悪くなり、さらに加齢により筋肉が衰えます。そのため、老齢期では、臓器が下垂することで、4人に1人もの割合で子宮が体の外へ飛び出してしまう大変怖いリスクがあるのです。

月経コンディショニングを含んだ独自のパーソナルトレーニング「バナトレ」

パーソナルトレーニング「バナトレ」には、「月経コンディショニング」として、膀胱・子宮・直腸などの臓器を支える骨盤底筋群を鍛えることで姿勢の乱れを正すアプローチを組み込んでいます。姿勢の乱れにより、トイレが近い・尿漏れ・排尿や排便にも支障をきたし、女性の場合は重症になると股下が常に膨らんでいる状態で歩行に支障が出るなど、あらゆる面で生活の質を下げる原因になります。入居者様の中には正しい骨盤底筋群の位置が保たれることで機能が向上し、日常生活に必要不可欠であった紙パンツから布製パンツへと戻る事ができた方もいらっしゃいます。「月経コンディショニング」を含んだ「バナトレ」は、男女を問わず入居者様にポジティブな変化をもたらしています。入居者様の生活の質を上げると同時に、介護職員の負担軽減や介護の質の向上にも繋がると考えています。

チームケアで介護業界の未来を変えていく

バナナ園グループの職員への「バナトレ」や「月経コンディショニング」の研修は、第4段を数えるまでになりました。特に老齢期の臓器脱の予防にはこれほど注力している介護事業者は他には聞いたことがありません。
SP-Bodyでは、初潮を迎える前から、月経のトラブルや更年期で悩んでいる幅広い女性に向けてのワークショップや、バナナ園グループでの高齢者への『骨盤臓器脱予防』を取り入れたパーソナルトレーニングなど、様々なテーマの取り組みを全国各地で開催しています。
これからも、若年層をはじめ、生理貧困や家庭環境で月経トラブルに苦しんでいる方々、老齢期の方々まで幅広く力になれたらと願っています。

事業所紹介vol.3 バナナ園武蔵小杉

バナナ園武蔵小杉 管理者 鈴木 理恵子さん
 バナナ園武蔵小杉は、都市開発が進む武蔵小杉にありながら自然を身近に感じられ、静かにゆったりとくつろげる環境となっております。入居者様は陽光差し込む明るいお部屋でおしゃべりをしたり、庭にある菜園で菜の花やジャガイモや季節のお花などを育てて園芸を楽しんだりと思い思いの時間を過ごしていらっしゃいます。
 車いす対応施設ですが、ご自身の足で歩ける喜びを少しでも長く感じてほしい、という思いで職員一同バナナ園グループ独自のパーソナルトレーニング「バナトレ」を日々の介護に取り入れています。

バナナ園武蔵小杉

川崎市中原区刈宿にある高齢者認知症対応型共同生活介護のグループホーム。
JR武蔵小杉駅新南口近辺の繁華街から程近い緑道に面し、小川のせせらぎも聞こえる住宅街に立地。自然環境に触れ合うことが可能です。JR平間駅より徒歩9分、JR武蔵小杉駅新南口より徒歩14分、東急元住吉駅より徒歩16分